MENU

北海道の振興局って何?わかりやすく解説

1. はじめに:北海道はどうして特別?

皆さん、北海道が日本で一番大きな都道府県だということをご存じですか?
どれくらい広いかというと、関東地方や九州地方がすっぽり入るほどの広さです。このように広い北海道では、住民一人ひとりが暮らしやすいように工夫された特別な仕組みがあります。それが「振興局」という制度です。

しかし、「振興局」という言葉は普段の生活ではあまり聞かないかもしれませんね。この記事では、この「振興局」がどのような役割を果たしているのか、解説いたします。


2. 振興局とは何か?

「振興局(しんこうきょく)」とは何でしょうか。一言で言うと、北海道庁(道庁)の地域担当オフィスのようなものです。

北海道は非常に広大なので、札幌にある北海道庁だけで全道を管理するのは難しいですよね。そこで、道内を14のエリアに分け、それぞれに「振興局」を設置して、地域ごとの住民サービスを提供したり、地域をもっと良くするための活動を行っています。

簡単に言えば、「広い北海道を小さな地域ごとに分けて、住民が困らないように支える仕組み」というわけです。


3. 振興局はどこにあるの?

北海道には全部で14の振興局が設置されています。このうち7つは「総合振興局」と呼ばれ、特に広いエリアを担当しています。

例えば:

  • 石狩総合振興局(札幌市や石狩市、小樽市など)
  • 十勝総合振興局(帯広市や広尾町など十勝地方)
  • 釧路総合振興局(釧路市や阿寒湖など)

残りの7つは「振興局」という名前で、総合振興局を補助する形で活動しています。

これだけの振興局があることで、広い北海道の隅々まで行政サービスが届くようになっているのです。


4. 振興局の仕事を見てみましょう!

では、振興局はどのような仕事をしているのでしょうか。具体的な例を挙げてみます。

① 冬の雪かき計画を立てる

北海道といえば雪ですね。冬になると大量の雪が降るため、道路が通れなくなってしまうこともあります。振興局では、どの道を優先的に除雪するか計画を立てたり、除雪車の手配を行ったりしています。

② 地域の観光地を有名にする

例えば、釧路総合振興局では観光地である阿寒湖のPR活動を行い、観光客を増やすためのイベントを企画しています。こうした取り組みによって、地域経済が活性化されているのです。

③ 災害対策

地震や台風が起きた際には、振興局が避難所の運営や支援物資の手配を行います。広い地域でスムーズに助け合えるよう、日ごろから準備をしているのです。

振興局があるおかげで、北海道全体が効率よく運営されていることがわかりますね。


5. 市や町とはどう違うの?

「振興局」と「市町村」はどちらも住民のために働いていますが、役割が異なります。

  • 振興局
    • 広い範囲を担当し、いくつかの市町村をまとめて管理します。
    • 例:石狩総合振興局 → 札幌市、小樽市、石狩市などを担当。
  • 市や町
    • 住民の日常生活に密接した仕事を行います。
    • 例:住民票の発行、ゴミ収集、学校の運営など。

振興局は「広いエリアを見守る親」のような存在で、市や町は「住民に一番近い家族」のような存在と考えるとイメージしやすいかもしれません。


6. どうして「振興局」になったの?

実は、振興局は以前「支庁(しちょう)」と呼ばれていました。しかし、2009年に「振興局」という名前に変わりました。

名前が変わった理由は、地域ごとの振興(=地域をより良くすること)を意識するためです。つまり、「住民と一緒に地域を盛り上げる存在になりたい」という思いが込められているのです。


7. まとめ:北海道を支える振興局の存在

広い北海道で、どの地域も安心して暮らせるのは、振興局があるおかげです。振興局は地域に密着しながら、観光や災害対策、産業振興などさまざまな仕事をしています。

普段あまり意識することはないかもしれませんが、振興局は地域を支える大切な存在です。この記事を読んで「振興局ってすごい!」と感じていただけたら嬉しいです!

目次