北海道を電車移動する時の要点と注意点

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北海道内を広範囲に渡って観光する場合、レンタカーが最適ですが、都市中心部の観光には鉄道が便利です。JRの特急列車は道内の主要都市間を連絡しています。移動距離が長いほど、レンタカーやバスに比べて鉄道での移動時間が短くなるというメリットがあります。さらに、時間が正確なので旅行計画もしやすいです。列車内では移動販売もあるため、車窓からの景色を楽しみながらリラックスして旅を楽しむことができます。ただし、特急の運行本数が少ない路線もあり、冬季には大雪による遅延や運休の可能性もあるので注意が必要です。

JR北海道の都市間鉄道

JR北海道は札幌を中心に、道内の主要都市を結んでいます。南の函館、北の稚内、東の釧路や網走などへの路線が存在し、地元住民だけでなく観光客にとっても重要な交通手段となっています。2016年には北海道新幹線が開通し、東京から函館まで約4時間で到達できるようになりました。函館から特急に乗り換えれば北海道内のどこへでもアクセス可能で、飛行機を利用しなくても北海道を旅行することができます。さらに、2030年には新幹線が札幌まで延伸予定であり、その実現に向けた期待が既に高まっています。

道南いさりび鉄道

北海道唯一の第三セクター運営の鉄道である道南いさりび鉄道。かつてはJRの江差線として函館の五稜郭駅と江差を繋いでいたが、2014年にそのサービスが終了しました。しかし、2016年に北海道新幹線の開業と同時に「道南いさりび鉄道」がスタートしました。新幹線の停車駅である木古内駅と五稜郭駅を約1時間(函館駅までは約1時間5分)で結ぶサービスを提供しています。その路線は五稜郭駅までですが、JR函館駅まで運行しているので、乗り換えの必要はありません。

知っておくと便利!JR北海道のきっぷ

JRは多種多様なきっぷを用意しているので、JRの公式ウェブサイト等で詳細を確認しましょう。きっぷは大まかに往復割引、往復にフリーエリアの乗り放題がついたお得なきっぷ、北海道内を列車で旅行する方向けのフリーエリア内乗り放題のきっぷの3つに分けられます。申し込みは「えきねっと」からの限定もあり、発券期間や利用期間もきっぷごとに異なるので、必ず事前に確認してください。

往復割引

きっぷは「ゆき」と「かえり」の往復きっぷを購入すると、運賃または乗車券が割引になります。このきっぷは札幌を出発地としていくつかの区間で利用できます。購入場所は指定席券売機やJR北海道のみどりの窓口等で、利用期間は6日間です。

指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)

「ゆき」と「かえり」の往復で特急列車の普通車指定席が利用できます。札幌から網走や稚内への区間で利用可能で、価格は札幌駅から稚内駅までの間で1万3310円(冬料金は1万4410円)です。

自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)

往復で特急列車の普通車自由席を利用できます。札幌から旭川や網走、稚内までの区間で利用可能で、価格は札幌駅から旭川駅までが5550円、旭川駅から稚内駅までが1万830円です。

富良野札幌往復きっぷ

富良野発、札幌行きの往復切符です。特急や急行の普通自由席が利用できます。発券場所は富良野駅、6日間有効で料金は4810円です。

旭山動物園アクセスきっぷ

札幌から旭川の往復特急自由席と、さらに旭山動物園までのバス券がセットになったきっぷです。4日間有効で料金は5840円です。

それに加えて旭山動物園の入園券が付いたきっぷは6740円です。

札幌から特定エリア内までの特急・普通列車の自由席利用と特定エリア内の普通列車自由席乗り放題のきっぷなどがあります。

フリーきっぷ

フリーきっぷふらの・びえいフリーきっぷ

札幌からフリーエリア内(滝川~富良野~旭川~滝川間、及び富良野~幾寅間)までの特急や普通列車の自由席が利用可能です。
※フリーエリア内は普通列車の自由席が乗り放題。
料金は4日間有効で7,400円(利用可能期間があるので、要問合せ)

おたる水族館きっぷ

札幌から小樽までの往復きっぷ、バス券、おたる水族館の入館引換券がセットのきっぷです。小樽から小樽築港駅の間は乗り降り自由となっております。
料金は3,310円で有効期間は1日です。

フリーパス

北海道フリーパス

JR北海道内の在来線特急列車の普通自由席や一部のジェイ・アール北海道バスが7日間乗り放題(乗り降り自由)になるきっぷです。
料金は27,430円で有効期間は7日間です。

ラベンダーフリーパス

滝川から富良野、旭川、滝川間、および富良野から幾寅間のフリーエリア内で普通列車の普通車自由席に乗り放題(乗り降り自由)になります。
料金は2,800円で有効期限は1日間(利用可能期間があるので、要問合せ)

札幌と函館の市内交通

札幌には札幌市交通局が運営する3つの地下鉄路線と、市街地を循環する市電が存在します。一方、函館でも市電が運行されています。

おまけ

南千歳駅:交通の中心地

JR新千歳空港駅は新千歳空港に直結しており、その一駅前の南千歳駅から空港線が分岐します。新千歳空港からは札幌駅を経由し、小樽駅へ向かう快速エアポートが運行しています。しかし、その他の都市への移動のためには、旭川方面など一部を除き、南千歳駅での乗り換えが必要となります。また、「千歳」の名を冠する駅は千歳駅、南千歳駅、新千歳空港駅の3つがあるので、降車駅を間違えないように気をつけてください。

列車の乗車時間を有意義に過ごす

札幌から網走や稚内への移動は乗車時間が5時間以上となり、これは東京から新幹線で博多へ移動する時間(約5時間)よりも長いです。車内が快適であっても、長時間の移動をどのように過ごすかは事前に計画しておくと良いでしょう。

青春18きっぷ

JR全線を普通車自由席で利用できる「青春18きっぷ」は、特に時間に余裕がある旅行者に北海道のゆっくりとした旅をおすすめします。石勝線の新得から新夕張までの間では、特急・急行列車の自由席も利用可能です。春、夏、冬の各季節に合わせて発売され、価格は1万2050円です。1人で5日間使用することもできますし、5人までのグループで利用することも可能で、使用期間は1日です。さらに、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2490円)を使用すれば、北海道新幹線の奥津軽いまべつから木古内まで、および道南いさりび鉄道の木古内から五稜郭まで、片道1回利用できます。